人形 浄瑠璃 と は 簡単 に
- unimacra1975
- Oct 10, 2022
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人形浄瑠璃と文楽の違いとは?歴史・浄瑠璃の意味・観覧スポット 2018. 06 淡路島に伝わる淡路人形浄瑠璃。 その歴史はなんとおよそ500年を誇ります。 国指定重要無形民俗文化財としても登録されており、最盛期には淡路島だけで40座ほどあった人形座ですが、近代化の波に押され娯楽が多様化するうちに徐々に衰退していき、現在ではなんとこの『淡路人形座』だけを残すのみとなっています。 国指定重要無形民俗文化財『淡路人形座』 淡路の南、道の駅福良のすぐ目の前にあるクールモダンな建物が『淡路人形座』。 年間約50万人の観光客が押し寄せるという淡路の代表的な観光名所です。 海のすぐそばにあり道の駅も楽しめる場所にあるので、気軽に立ち寄りやすいのは嬉しいポイント。 早速中に入ってみましょう。 この建物は建築家・遠藤秀平氏によるもので、淡路島特産のいぶし瓦や兵庫県産の木材・竹などが使用されているそう。 劇場へと繋がる通路は『日常から非日常へと誘う』というコンセプトで作られたもので、『日常を一時忘れて舞台を楽しんで欲しい』という思いが込められています。 劇場内客席後方には、淡路人形浄瑠璃に関する歴史や人形の展示がズラリ。 人形の構造やからくりを学べるスペースとなっています。 なんと、これら展示されているものや現在舞台で活躍している人形のかしらは、約100年前に作られたものだとか。 一世紀を超え今でも私たちの目の前で生き生きと動いていることに感嘆です。 これぞ芸術!人形の息遣いを楽しんで 『淡路人形座』の舞台は客席ととても近く、身近に感じられるのが売りの一つ。 上演演目は月替わりで、日によっても違うため、来館する際はホームページなどでチェックしていくことをお勧めします。 ぜひとも劇場内で観覧・体感してほしいのですが、今回はちょっとだけお見せしちゃいましょう。 本日の公演は『戎舞(えびすまい)』、『人形解説』、『伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段(だてむすめこいのひがのこ ひのみやぐらのだん)』、そして『大道具返し』というなんとも充実した演目たち。 『戎舞』は、戎さまが豊漁を祈願する舞。 庄屋さんが出すお神酒を飲みながら楽しく舞うのですが、この庄屋さんとのやりとりの動作はもはや人形とは思えないほど。 ははあーっと感心しながら観ていると、「インフルエンザにかからないように」「へそくりが増えますように」など時期や観覧者に合わせたユーモラスな祈願の舞も舞ってくれ、観席は大笑い。 「こんなことも祈ってくれるの?!」と、一気に人形浄瑠璃の世界がぐっと近くなった気がします。 淡路人形浄瑠璃のはじまりとは 人形浄瑠璃とは、物語を語る『太夫』『三味線弾き』『人形遣い』の3つの芸能が合わさった総合芸術。 もともとは、豊作や豊漁の祈願・感謝をするために、人形を遣い神様を慰める『神事』として存在していたものでしたが、元禄(1688~1704)の頃に浄瑠璃作家の近松門左衛門と竹本義太夫が出会い、民衆娯楽の人形浄瑠璃として発展してきました。 淡路の人形浄瑠璃は、およそ500年ほど前に摂津西宮の百太夫(ひゃくだゆう)がえびす信仰を広めるために日本各地を回っていく中で、淡路島の三條村に住み着き人形の扱い方を伝えたのが始まりだと言われてます。 時代と共に日本人の生活に寄り添い継承・発展してきた、まさに『芸術』なんですね。 人形遣いの方による『人形解説』では、文字通り人形の構造や操り方の説明を、笑いも交えて楽しく受けられます。 人形遣いは基本1体の人形を3人で動かしており、両足を操る『足遣い(あしづかい)』から始まり、左手を担う『左遣い(ひだりづかい)』、そして最後にかしらと右手を操る『主遣い(おもづかい)』と、長い年月をかけて体得していくそう。 人間のように生きているかのような仕草や動きがとっても印象的な人形たちの秘密は是非劇場で!驚きの仕掛けやプロの技術の数々をぜひ実際に見てみてください。 きっと驚きますよ! 海外にも広まり続ける日本の伝統芸能 海外でも出張公演を行なっている『淡路人形座』。 過去には述べ70カ国以上もの海外公演もこなしており、今年もフランス・ブラジルへの公演が既に決定しているそうです。 現代の日本ではなかなか触れる機会が少ない人形浄瑠璃の世界ですが、海外の方にはより鮮やかに目に映りそう。 言葉がわからなくても感じとることができるというのも、この人形浄瑠璃の醍醐味なのかもしれませんね。 淡路島出身で人形遣いの吉田廣の助さんに人形遣いとしてのやりがいを訊いてみると、「舞台人にとっては皆様からいただく拍手が一番嬉しいですね。 観る側と演じる側とが一体化するようななんとも言えない居心地の良い空間を感じられた時が一番嬉しいです」とにこやかに話してくれました。 「なるべく現代
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